
こんにちは、ボールトンやすの(@yasuno_bolton)です。


インテリアコーディネーター、片付けコンサルタント、ライフコーチ、撮影ディレクター、そしてミセスコンテストのグランプリ受賞者…と様々な肩書きを持つ私ですが、長い間「一つに絞れない自分」に悩んでいました。
(どこかに所属することなく、全てフリーで仕事を作ってきました)


しかし今、39歳になった私は確信しています。
「様々なことに興味を持ち、様々な才能を発揮できること」は、決して弱みではなく、現代社会において大きな強みになるということを。
この記事では、私と同じように「あれもこれも」に興味があり、一つに絞れずに悩んでいる方へ、マルチポテンシャライトとしての可能性を最大限に活かす方法をお伝えします。
マルチポテンシャライトとは?
マルチ・ポテンシャライト(Multipotentialite)とは、複数の分野に才能や興味を持つ人のこと。
「ルネサンス・パーソン」「スキャナー・パーソナリティ」とも呼ばれます。
私たちの特徴は:
- 好奇心が旺盛で、新しいことを学ぶのが大好き
- 複数の分野で一定以上のスキルを身につける能力がある
- 一つのことに絞り込むと窮屈に感じる
- 興味の対象が時期によって変わることがある
- 異なる分野の知識を統合するのが得意
長い間、社会は「専門性」を重視してきました。
そのため、マルチポテンシャライトは
「中途半端」「軸がない」などとネガティブに評価されがちでした。
しかし、VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代と呼ばれる現代において、様々な視点から物事を捉え、異なる分野の知識を統合できる能力は、むしろ貴重なスキルとなっています。
VUCAとは?


私の経験:バラバラだと思っていた経験が一つになる瞬間
私がミスコン挑戦を決意したのは38歳、4歳と1歳の2児の母となった頃でした。
また、義父が他界したばかりで「なぜ今?」と周囲に問われていたと思います。
それでも、自分の中では明確な思いがありました。
これまでの人生で培ってきた様々なスキルや経験を、一つの挑戦に注ぎ込んでみたかったのです。
準備期間は約1ヶ月。
その間、これまで私の中では繋がっているけれど、外から見たら「バラバラ」だと思われてい経験が、不思議なほど有機的につながっていくのを感じました。
【インテリアコーディネーターの経験】は、自分自身の色、素材、役割などを踏まえ、それをどう活かすか?というような空間や家具の活かし方と同じ感覚で自信のステージ上での立ち位置や動き方のバランス感覚に活きました。
【片付けコンサルタントの経験】は、限られた時間で何に集中すべきかの優先順位や、必要なものと不要なものを瞬時に判断する力になりました。
特に大きなミラーを部屋の一番良く通り、よく見える場所に配置し、ミスコン挑戦を最優先にした空間の使い方、家具の配置動線を作ったりと習慣化をサポートする上で非常に役立ちました。
【ライフコーチングの経験】は、緊張や不安と向き合う自分自身のメンタルケアに大いに役立ちました。
「なぜこの挑戦をするのか」という本質的な問いを自分に投げかけることで、ブレない軸を保つことができました。
またより深い自己受容と自己信頼の構築のための自分との向き合い方を心得ていたことは大きな力となりました。
【撮影ディレクションの経験】は、客観的に自分という被写体をどう見せるか?どんな表情や立ち居振る舞いをすると自分が伝えたいことが伝わるか?を考える上で非常に貴重でした。
そして何より、【2児の母】としての日々が、時間管理能力や優先順位の付け方、そして「完璧を求めすぎない柔軟さ」という最も大切な学びを与えてくれました。
今回のミスコンでは特に、美というテーマで自分自身と向き合い、ウォーキングやメイクレッスン、スピーチなど、全てが初めてのことでしたが、挑戦の過程で出会った仲間や講師、運営、スポンサーの皆様など、挑戦しなければ出会うことのなかったご縁と、これまでの経験がパズルのピースのように組み合わさり、私自身を一段上のレベルへと引き上げてくれたのです。
グランプリをいただいた瞬間、それまでの人生で「遠回りしたかも」と感じていた様々な経験が、実は完璧な道筋だったと思うことができました。
この気づきが、今の「ホリスティックセルフプロデュース」というコンセプトを生み出すきっかけとなりました。
内側と外側、異なる経験や才能、様々な役割 —
それらすべてが調和したと感じています。
マルチポテンシャライトの才能を活かす5つの方法
- 「統合」を意識する
バラバラの興味や才能を、一つの傘の下に置く考え方。
私の場合は「ホリスティックセルフプロデュース」という概念で統合しています。 - 「シリアル・スペシャリスト」になる
時期によって集中する分野を変えていく方法。
一つに絞らず、今の時期はこれに集中するというスタイル。 - 「モザイク・キャリア」を構築する
複数の仕事や活動を組み合わせて、全体として一つのキャリアを形作る方法。 - 異分野の「架け橋」になる
複数の分野の知識を持つ強みを活かし、異なる分野をつなぐ役割を担う。 - 「ポートフォリオ・ライフ」を送る
人生の様々な側面(仕事、趣味、家族、社会活動など)にバランスよくエネルギーを配分する生き方。
マルチポテンシャライトの日常習慣
多才で多方面に興味があるからこそ、マルチポテンシャライトには独自の時間管理とエネルギー配分が必要です。
ここでは私自身が実践している方法を、具体的にお伝えします。
1. テーマ制の時間管理
一日をいくつかのテーマに分けて活動することで、脳のモード切替を最小限にします。
【実践例】
・午前中(子供たちが保育園の間):セルフコミュニケーション・創造的な作業(記事執筆、企画立案など)
・昼食後:コミュニケーション系の仕事(クライアントセッション、打ち合わせ)
・夕方〜夜:家族の時間と自己投資(読書、学習)
脳は「モード切替」に多くのエネルギーを使います。
似た性質の作業をまとめることで、効率が格段に上がります。
2. 「リソース配分」の視点
時間だけでなく、「エネルギー」と「集中力」というリソースをどう配分するかを意識します。
【実践例】
・月曜の朝は必ず、自分とのミーティング(自己対話)の時間に充てる
・午後は、ルーティン作業や対応系の仕事に
・子どもとの時間は「ながら」をせず、完全に集中する時間に設定
・早朝や深夜の静かな時間は、自分と深くつながるクリエイティブな作業をする
特に大切なのは、「充電時間」を確保すること。
マルチポテンシャライトは好奇心旺盛で、常に活動したい気持ちが強いですが、意識的に「インプットの時間」や「余白」を作ることが長期的な創造性維持につながります。
3. 優先順位付けの実践法
「緊急×重要マトリクス」に加えて、「エネルギー消費度」と「満足度」という軸を追加して考えます。
【実践例】
優先度の高いタスクを選ぶ際に考慮すること:
・このタスクはどれくらいエネルギーを消費するか?
・完了したときの満足度・達成感はどれくらいか?
・これは本当に「自分がやるべきこと」か、それとも委託可能か?
特に子育て中は、すべてを自分でやろうとせず、「委託・簡略化・削除」の判断を迷わず行うことが重要です。
特に家事や育児に関してもこだわりが強い私ですが、私でなくてもできる仕事や仕組み化を今試行錯誤中です。
4. 「バッチ処理」の活用
似たタスクをまとめて一気に処理することで、効率が飛躍的に向上します。
【実践例】
・メール/LINE返信:1日2-3回の決まった時間帯にまとめて対応
・家事:週末にまとめてやる家事とルーティンを決める
特に大切なのは、「決断の回数を減らす」こと。
私の場合、料理はあまり好きではないため「今日は何を作ろうか」と考えるより、月初めに園の給食を確認し、夫のシフトも鑑みながら「今月の献立プラン」をざっくりでも立てておくほうが、はるかに精神的にも楽で、効率的です。
5. 「マイクロタスク」の習慣化
隙間時間に5分でできる小さなタスクのリストを常に持っておきます。
【実践例】
・子どもが遊んでいる横での5分:手の届く範囲の掃除、片付け
・料理時間の10分:アーカイブ動画などの聞き流し
・入浴中の10分:アイデア出しや頭の整理
スマホのメモ機能に「5分タスク」「10分タスク」のリストを用意しておくと、思いがけない時間の有効活用につながります。
6. 「シーズン制」の導入
年間を通して「フォーカステーマ」を決め、優先度を調整します。
【実践例】
・1-3月:空間デザインに集中
・4-6月:コミュニティ構築に注力
・7-9月:オンラインコンテンツ制作
・10-12月:講座開発と次年度の計画
マルチポテンシャライトの私たちは、すべてに同時に取り組みたくなる傾向があります。
しかし「今はこれ」と決めて集中することで、一つ一つの分野で確実に前進できます。
その上で、他の興味は「バックグラウンド」で維持するのがコツです。
私はこのフォーカステーマを設置して動けるようになったことで、仕事でのパフォーマンスも成果も上がりました。
これらの習慣は、試行錯誤の末に辿り着いた私なりの解決策です。
完璧なシステムはありません。
自分の生活リズム、家族の状況、仕事の特性に合わせて、少しずつカスタマイズしています。
最後に、マルチポテンシャライトとして最も重要なのは「自己受容」です。
予定通りにいかない日があっても、複数の興味の間で心が揺れても、それはあなたの個性の表れ。
その「多面性」を受け入れる優しさを、自分自身に向けることから始めましょう。
まとめ:あなたの「多才さ」は才能です
「一つのことに絞れない」ことを悩みではなく、才能として認識し直すことが第一歩です。
あなたの持つ多面的な視点や興味は、唯一無二の価値を生み出す源泉となります。
大切なのは、それらをバラバラに活かすのではなく、統合的に活かす視点を持つこと。そして、自分にしかできない独自の組み合わせを見つけることです。
これからの時代、マルチポテンシャライトの柔軟性と創造性は、ますます価値を増していくでしょう。
あなたの多才さを、堂々と輝かせてください。
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